アートの落書きから読む。

 誰しも行ってみたい国ってあると思います。自分はラオスに行ってみたいなってこの頃思います。いろんな国を周っている人の話を聞くと、多くの人がラオスが良かったって言います。何が魅力なんですかと聞くと何も無いのがいいんだよって言われます。皆さんそういいます。人もいいらしいです。ラオスに行って何もないことを楽しむのがいいらしい。何もないのが本当に楽しいのか分かりませんが、行ってみたいと思いました。

 6月に一人でインドネシアの西のスマトラというところのトバ湖に行ってきました。東南アジア最大級のカルデラ湖ということだけ知って行きました。空港からミニバスを4台乗り継いで行きました。やからに囲まれてお金を取られたこともありました。でもなんとか5時間かけて着きました。着いた初日からすごい絶景でした。空が沈む太陽で黄色くなり、どんどん色が濃くなり空が赤に染まり、最後綺麗な月と星で本来の夜の青い空が照らされます。すごい神秘的でした。インドネシアで一番綺麗な場所だなと思いました。素晴らしい景色以外確かに何もありませんでした。でも何も無い中で感じるものも多かったです。ここは湖の中に島があり、そこのコテージに泊まりました。夜はその島の一番栄えてる街に行っておじちゃんと話をしながらご飯を食べました。月どんくらい稼いでいるのか聞くと、月給8000円だそうです。そんなおじちゃんが自分にものすごく聞いてきたことは日本の政治のことでした。「Kiichi Miyazawaは元気か」と聞いてきました。初め聞かれたときスポーツ選手かなんかかと思いました。でも、話を聞いていると日本の元総理大臣のことでした。まさかこんなこと聞かれると思っていなかったのでびっくりしました。正直知るかボケと思いました。てか、死んでるでしょたぶん。クルム伊達公子のことも聞かれましたけど、知らなすぎたので聞こえないふりしました。

コロンビアのボゴダという街を知っているでしょうか。知ってる人は知ってる街です。何が有名だと思いますか。落書きです。町中に落書きがしてあるそうです。しかもただの落書きではありません。ものすごいクオリティーの落書きがしてあるそうです。ほぼほぼアートだそうです。一度ググってみてください。見たくなるような落書きです。ブラジルのサンパウロも落書きが有名な都市です。落書きって普通夜中人に見られないようにこっそり短時間で仕上げて逃げるものですよね。ボゴダの落書きは昼間にもふつうにされているらしいです。まー、絵を描くという観点からしたら明るいときに書いた方がいいですもんね。

 皆さん落書きにどのくらいの関心がありますか?自分はめちゃ落書きが好きです。見るのが好きです。落書きって訳が分からないことばかり書いてますよね。どういう意味?みたいな言葉や絵が壁にスプレーで描かれてます。訳の分からなさが面白い。落書きってテーマの無いアートです。書く人が書きたい物を書いたのが落書きです。世間に自分を見てほしくて書くのが落書きです。だから見る人からしたらなにか分からないことが多い。でも書いた人がなんでこれを書いたのか考えるのが面白い。どういう意味があるのか、なにを意味しているのか。

 自分の地元にネコがウインクしているシールがよく壁とか電柱とかに貼られているのを目にします。小学校のときからそのシールを見ているのですが、なんのシールなのか全く分かりませんでした。でもあちこちに貼ってあります。ここの地元のやんちゃボーイが貼ってるのかなって思ってました。そして、数年前にグアムに旅行に行く機会があり、成田空港に行きました。手荷物検査を終えて搭乗口に向かうエスカレーターに乗るとその天井にあの猫がウインクしてるシールが貼ってありました。その時、これはなにか絶対に意味のあるシールだと思いました。なんか怖くなりました。未だにあのシールはなんのシールなのか分からないです。でも貼った人は何かの意図があって貼っているはずです。それを考えるのが面白い。

 落書き1つ、シール1つにも何かしらの考えがあるんです。それに少し気を向けて考えてみると面白いかもしれません。なにも思いつかなかったら何も意味は無いんだと思えばいい。落書きしろとはいいません。せっかく書いてあるんだから考えてみましょう。

 

Seiru Sato

Don't settle. 考え、行動し、発信する。 面白い話をたくさん出来た人生は楽しい人生と言える。

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