ボブ・マーリーとカフェと暖かい人たち

 自分が今インドネシアで参加している英語のクラスは2週間単位で動いていて、毎月10日と25日から始まる2週間を1ピリオドとしています。自分の参加しているクラスでは1週目の金曜日にみんなでこの村にある1番大きなコーヒーショップに行ってコーヒーや紅茶を飲みながら一人5分間のスピーチをするっていう中間テストがあります。昨日その中間テストをコーヒーショップで行いました。そこのコーヒーショップでは毎日夜8時からいつも違うバンドやシンガーが来て2時間くらい歌をステージで歌います。すごい賑やかです。お客さんも150人くらいいます。だいたいが学生です。夜みんなで集まったり、暇だからふらっとコーヒーショップに行って隣に座った人とおしゃべりをします。

 自分は昨日ダディっていうスペイン人とのハーフのインドネシア人と仲良くなりました。いろいろ喋った後に自分はみんながいる席に戻りました。クラスのスピーチが終わって、男友達と話していると、ダディが俺のところに来て、ちょっと来いって言われ、俺は連れて行かれました。ステージに連れて行かれました。昨日のシンガーはドレッドヘアーで前歯を2本抜いているがっつりのラスタマンでした。自分もドレッドなのでたぶん呼ばれたんでしょう。そのラスタマンが俺に英語喋れるか聞きました。俺は喋れるといいました。インドネシア語喋れるかと聞きました。俺は喋れると答えました。そしたらラスタマンが「だったらボブ・マーリー歌えるよな」って言ってきました。訳分からない方程式に組み込まれました。ドレッド+英語+ネシア語=ボブマーリー歌えるんですか?150人のお客さんも歌うよねみたいな雰囲気だったので断りずらかったですけど、歌えるなんていう嘘をつくのも意味が分からなかったので、歌えないって言ったら、ラスタマンが大声で俺の紹介をして、「thank you!!!!」って言いました。何がthank youなのかまったく分からなかったけど、拍手が起こったので一応手を挙げときました。暖かい国で良かった。日本だったら完全に場の空気が冷めてたなって感じでした。普段の授業のスピーチも、どんなにつまらなかったスピーチでも最後にはみんなめちゃ大きな拍手します。スピーチがつまると聞いてる方が助けます。本当にあったかい人達です。芸人さんはインドネシア来ればすべることはありません。

 日本にもこんな感じの暇がある若者がフラっと集まって声の大きさとか関係なしにおしゃべりできるカフェが大学のある駅の周りとかにできないかなって思います。でも本当にやろうとしたら治安がとか騒音がとか堅いこと言われるんだろうな。若者の元気がないとか最近言われているけど、こんなに縛られた国にいればそうなるのも当然な気がします。若者が気軽に集まれるカフェ作りたいですね。無名のバンドとかが自分たちの曲を披露できる場にもなるし。正直ラスタマンの歌のせいでスピーチは何も聞こえなかったけど、誰も何も文句は言いません。そもそもカフェで中間テストのスピーチをやるのが間違っているんですから。

 ダディと俺と女の子で話をしている時に、ダディが日本人はなんで結婚に積極的な考えを持っていないのか聞いてきました。俺が結婚に積極的じゃないので、自分の人生が縛られるし、親としての責任が生まれてくるからじゃないって答えました。ダディは外人に会ったら必ずその国の質問ができるようにいつも外国のことを勉強しているそうです。自分の友達の女の子はインドネシア人ですが、ダディはその子にも結婚について聞いていました。その子はスマトラというインドネシアの西側から来ている女の子でしたが、彼女はいとこと結婚することが決まっているそうです。彼女の地元の習慣で、女の子は地元の男と結婚するということが普通らしく、小さい時にすでに相手が親によって決められるそうです。女を外に出すと人口が減っていってしまうからだそうです。でも彼女は最初の自己紹介で外人と結婚するのが夢ですって言っていたので相当今反抗期なんだなと思いました。

 日本にも暖かく、若者が集まってお話ができる良い意味のたまり場のような場所を作れたらいいですね。またボブマーリーをふられても困らないように昨日からボブマーリーを聞いています。でもなんか流されてる感じがして正直聞きたくないです。

 

Seiru Sato

Don't settle. 考え、行動し、発信する。 面白い話をたくさん出来た人生は楽しい人生と言える。

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