I got shocked by リアス式な神々
インドネシアは人口の90%がイスラム教信者です。JakartaでTiaという女の子に出会った。自分より年上で、大学で日本語を教えている女の子。俺のことをorang gila / jigoloって呼ぶ。彼女はとてつもなくエロい、そして下品。彼女もまたイスラム教信者です。普通、イスラム教の人は下ネタ話すの慣れてないし、経験も少ない。でも彼女の口から発せられる言葉の75%は下ネタだと思う。彼女はタバコも吸うし、お酒も飲むし、ジルバブもしてないし、SEXするし、お祈りもしないイスラム教信者。よくわからない。でも彼女がほぼ唯一控えていることがあった。豚肉を食べること。こればかりは抵抗があったらしい。でも、日本に来たときに“豚バラ焼き肉”というのを見て、初めて豚肉に手をだしたらしい。「豚バラまじヤベー、うま過ぎ」って言ってた。イスラムの「豚バラまじヤベー」は最高に笑った。さんざん禁止されていたものを経験したときの驚きと感動は半端じゃないと思う。俺も初めて友達の家でシャンプーのSUCCESSを使ったとき、気持ちよすぎて思わず「さくせす…」って風呂場で一人つぶやいてしまった。日本は罪な国だ。
皆さんはなんの宗教に属しているか知ってますか。おそらく大半の人は神道だと思う。しかしその大半の人は神道が何か知らないと思う。自分も知らない。星流の宗教は何?って聞かれて、神道って答えるけど、神道ってなにっ?て聞かれると何か答えられない。知らないから。教わったことも無い。インドネシアでは学校に“宗教”っていう授業がある。それほど重んじているってことだと思う。日本にも少なくとも宗教が存在するのに、それを教えてもらうってことがない。日本人の宗教観がどれほど薄いかが分かる。
仏教は皆さん知っていると思う。釈迦いわゆるゴータマ・シッダッタを祖とする世界3大宗教の1つ。仏教は紀元前5世紀に釈迦が提唱したもので、キリストが生まれる500年以上も前に誕生している。2500年も前のものである。2500年も前に生まれた宗教が今も信じられ伝わっているっていうことに感動を覚えませんか。2500年間伝言ゲームしてるってことですよ。下手したら、2500年前に釈迦は「腹減ったー」しか言ってないかもしれない。それを弟子たちが後世に伝えて行く中でこんな大きなものになってしまったのかもしれない。「腹減ったんですけどん」が変化したあげく「唯我独尊(ゆいがどくそん)」になったのかもしれない。
ある本を読んだ。釈迦は自分の教えを書き留めていない。それを見た弟子たちが語りついでいき、紙に書き留めるというツールができた時に書物という形にしていった。昔は大事な書物は王宮に集められるようになっていた。しかし、王宮はいつしか滅びる。滅びるたびに多くの書物が燃えてしまう。釈迦の教えを書きとめた書物も燃えてしまっただろう。その度、信者たちが書き直したのだという。インドからアフガニスタン、タイ、中央アジアに伝わって、中国から日本に伝わるときには忠実に教えを映したものは1つも無かったという説さえあるそうだ。えーーーって思った。けど、よく考えたら当然のことでもある。なんせ2500年も前のことだ。2500年前にガンジス川でちゃぷちゃぷしてたおじちゃんの教えである。でも、その教えが今も継承されているのは凄い。教えが100%伝わっているかどうかじゃなくて、それを信じて自分の神と崇め続けれることが凄い。
インドネシア大学のサッカー部の練習の帰りにスパイク(サッカーシューズ)を盗まれた。最初はまーいっかと思ったけど、お気に入りのスパイクだし、もしかしたらバス停に置いてきただけかもしれないと思って、バイクタクシーを拾って、グランド前のバス停まで戻った。バイクの運転手のおじちゃんにスパイク失くしたって言ったら一緒に探してくれた。結局無くて、おじちゃんが「お前、神様を信じてるか?」って聞いてきた。俺は自分の宗教を説明して「どっちかと言ったら、いないって思ってる」って答えた。そしたらおじちゃんがヘルメットを脱いでバイクのエンジンを止めた。丸坊主だった。「神様は100%いる。100%お前の心を見ている。お前が良いことを思って、いい行いをしていれば神様は100%お前の心を見てくれる。俺はクリスチャンだ。2度と俺の前で神がいないなんて言うな。」って説教くらった。今さっきスパイク盗まれて、落ち込んでる俺に100%の説教するかね普通。落ち込んでる人には優しくしなさいと神様から教えてもらってないのかと思った。おじちゃんの前ではそれ以来、神について喋ったことないけど、おじちゃんに髪はいつもいなかった。
インドネシア人の友達はほぼみんなイスラム教だ。だから、へんなこと言わないように気をつけてはいるけど、変だなーって思うことは多々ある。イスラムの人は1日5回お祈りする。ハラームという禁止事項もたくさんある。だいたいの人はしっかり守っている。豚肉ダメとかお酒飲まないとか。少しぐらいいいじゃんとか思うけど、しっかりしている。「神様が僕にはいる。だからいつも見られてる」って言う。その癖になんの躊躇もせずにゴミをポイ捨てする。ポイ捨てはいいの!?って聞くとそれはハラームじゃないし、インドネシアの文化だからって言う。理解しがたいものがたくさんある。あなたがポイ捨てダメだよってムハンマドに言ってコーランに書かせなかったからみんなポイ捨てしてますよー!!ってアッラーに言いたい。アッラーも後悔してるだろう。なんで豚肉ダメって言って、ポイ捨てOKにしたんだって。インドネシアのゴミ問題はアッラーのせいかもしれない。
1ヶ月の断食の時期がある。断食の時期が始まる前は、イスラム信者って自分の宗教のために1ヶ月飯食わないなんてすげーなーって思ってたけど、いざ始まると、ふつーに飯食ってる。いいの?って聞いたら見られてなければいいらしい。飯食う所にカーテン張って普通に食ってる。生理中の女の子は普通に飯くっていいらしい。なんかいいこととダメなことの境界線がガタガタすぎてよくわからん。リアス式海岸かよマジで。
小学校・中学校の時に、海外に行ったらそこの人達の文化と宗教を理解してあげなきゃダメですよって、“郷に入っては郷に従え”を教わったが、ある所を境にそれは無理だと悟った。こういう経験をするごとに日本人で良かったって思う。それと同時に1000年後の宗教も楽しみだ。
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