“オシャレ”に生きる。
留学をしていると、いろんな新しい外人に出会う。自分の場合はインドネシア人だが、彼らはやたらと自己紹介の時に、趣味を聞きたがる。いきなり趣味!?って思うけど答える。スポーツやってた?って聞かれ、サッカーやってたよって言うと10人兄弟って言ったとき張りの盛り上がりを見せる。そんなインドネシアのFIFAランクは165位だそうです。
自分の生き方として大事にしていることの1つに“オシャレに生きる”っていうのがある。君の靴オシャレだねだとか、その髪型かわいくておしゃれだねとかいう、ファッションに限ってのオシャレではない。もちろん、ファッションに対するオシャレにも気は使ってるつもりである。オシャレとはいろいろな意味を持っていて実はもっと深い意味なんじゃないかと思う。人それぞれオシャレに対する考えが違うのは当たり前のことじゃないのか。
自分はオシャレだなこの人って思うのは、人とは違うことをやっている、人とは違うものを身につけている、面白い考えを持っている人を、“オシャレ”だなって思う。この自分が考える“オシャレ”な人っていうのは、人に少なくとも何かしらの影響力をもっている。
自分が大学に入ったときに、自分にお酒の飲み方を教えてくれたこにひろっていう先輩がいる。身体がでかくて、歯並び悪い大男である。日本酒をジョッキで飲むことを教えてくれたのもこにひろである。正直なところ、言っちゃ悪いけどクズみたいな生活をしていた。麻雀、お酒、ボーリング、ゲーム、パチンコと日々そういうことをして遊んでいたこにひろだった。何回か学校から家まで車で送れって言われて家の前まで行ったことあるが、彼の実家は意外とメルヘンチックだった。
そんなある日、こにひろとしゃべっていて酔ってたかどうかは覚えてないけど、こんなことを言ってきた。「人ってな、1日に平均8時間寝るって言われてるんだよ。つまり、1日の3分の1じゃん?てことはな、90歳まで生きるとして、30年間は寝てるってことになる。そう考えるとすげーもったいないことしてると思わね?」俺は確かにそう考えると人間ってすごい寝てるんだなって感じるのと同時に、なんかもったいないことしてるなって思った。こにひろは続けた。「だからな俺な、この頃1日4・5時間しか寝ないようにしてんだぁ。そーすればな、単純に計算して、15から12年はある意味長生きできんだぜ。得してるように感じねーか?」俺は考えることもなく確かにって思った。こいつ意外とそうゆう面白いこと考えてんだってかなり関心した。その新しく得た15年分の時間をどうするかで人生もどうなるか変わってくる。だから俺はこにひろに、「睡眠けずった時間なにしてんの?」って聞いた。そしたらこにひろは「ウイイレ」ってあっさり答えた。どうしようもない奴だなとその時思った。睡眠時間を削って新しく作った時間をサッカーゲームに費やす馬鹿がどこにいる。ここにいた。でも、自分に少なからず新しい視点を与えてくれたこにひろだった。
こにひろが“オシャレ”かどうかは置いといて、人に影響を与えられる人が周りにどれほどいるかと考えたときにそこまで多くはない。“オシャレ”とは何かか俺の中の永遠のテーマだと思う。優男とチャラ男が紙一重なように、人がださくて着れないものを着るのと、人が着ていないものをあえて着るオシャレも紙一重のように思う。
人のやってないこと、考えていないことを考えて、なおかつファッションもオシャレであるように心がけて生きていきたい。そして、いつか人に影響を与えられるようになったら自分も“オシャレ”な人として認めてもらえたら幸せである。
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