あるかないかの世界。天然水の恥。
自分がいなくても世界は存在したと考えると恐ろしくなります。逆に自分が死んだ後も世界は存在し続けるのです。考えただけで恐ろしく怖くなりますが、怖いという感情意外何も想像できません。人間が知り得ない世界だからです。いるかいないか。あるかないかなんです。
この世界は結局“あるかないか”つまり“+か−か”に集約されると思います。持ってるか持ってないか。やるかやらないか。生きるか死ぬかです。100歩進んでも1歩進んでも、進んだことには変わりないんです。+か−かなんです、大事なのは。
ある日家の近くを歩いていると、スーパーの前でゲロ吐いて倒れている同世代の男がいました。ふつーにスルーしました。でも、20メートルぐらい離れたところで、いつも自分もあーやって酔って倒れて、友達が水買ってきてくれてるんだよなって思うと、なんだか彼が仲間に思えてきて放っとけなくなって、スーパーの前まで戻り、スーパーに入って水を買おうと思いました。スーパーの水コーナーに行くと日本メーカーの水が数種類とエヴィワンのような外国メーカーが2種類並んでました。自分はいつものようにエヴィワンを手に取りました。自分の中で日本メーカーの水を買うことはなんか恥ずかしい気持ちがあっていつも買いません。理由は分かりません。自分の中の自分が粋ってるんでしょうね。エヴィワンを持ってレジに行きました。レジから外で男が吐いているのが見えます。それを見てなんかエヴィワンじゃいけない気がしました。エヴィワンじゃなんか酔いが中和されない気がしてきて、なんかイメージだけど南アルプスの天然水の方が効果あんじゃないかと思い、自分の恥ずかしさを押し殺して天然水を買いました。めちゃ天然水を買うのが恥ずかしかったです。天然水を持って彼に近づくとすでにおばちゃんが自分のカバンから取り出した水を彼に与えていました。俺の恥ずかしさは水の泡です。自分を恥ずかしめてまで買って来た俺を差し置いて、飲みかけか分からない水を与えているおばちゃん。この時思いました。彼からしたら水ならなんでもいいんだと。水があるかないかなんだと。俺は天然水を家に持ち帰って冷蔵庫にしまいました。トップランクに恥ずかしいエピソードです。
よく思うことがあります。「できないことに焦る必要はない。やっていないことに焦る必要がある。」自分でビジネスやるんだって意気込んでいる人はこの世界に何千といます。自分もその一人です。でも実際に動いている人は何人いるんでしょう。いくら知識を付け加えようと、いくらいいアイデアを考えようと毎日勉強しても、はじめないとなにも始まりません。まずは始めること。準備は時に必要のないことだってあります。始めてから足りないことを準備すればいいんです。上手くいかないことや知識のないことに焦る必要はないです。やっていないことに焦るべきです。+か−かなんです。あるかないかなんです。まずは始めてみて、“ある”つまり“+”の状態にすることが大切です。
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